3月18日、郵政ユニオンの春闘勝利へ向けたストライキ支援~争議職場解決支援の行動に参加した。
深夜の業務を終えて何とか時間に間に合った。
この日は雨と強風の中、ナショナルセンター、組織の枠を超え、市議会議員の激励を含めて、およそ50名の仲間が参加した。
大企業であるにも関わらず官製春闘もどこ吹く風のベアゼロ、非正規賃上げなし、労働契約法20条裁判における格差是正の努力も無く、正社員登用の門戸は厳しく企業内の従業員の階級化が強化され、その上での土日の配達停止でサービス低下とは、いったい、利用者が払う郵便料金はどこに消えたのか?との思いを強くした。
1時間の時限ストを終えた定年後再雇用の組合員が、さらなる職場改善の決意を語って、現場で行動を規制し監視した職制に囲まれて局内へ入って行くのを見届けた。
その後、真っ当な権利を行使した組合員への不当解雇を争うユニオンの争議職場と非正規雇止めの北九州埠頭、労基法違反の劣悪な労働環境に抗う東輪ケミカルのドライバーたち、利用者の「ホーム」を語ってホームを支える従業員~組合員は抑圧する介護施設~エイアンドエム、これら4つの職場への抗議・解決申し入れを行った。どんだけ、この世の中は理不尽なんだ…
この日は、ユニオン北九州からも10名以上が参加。出勤前に駆けつけてくれたトラックドライバーの仲間も居た。この日に限らず、組織にも関わらずだけども、普段は顔を合わせない分会員と一緒に行動するのは、特にこのコロナ禍ではより新鮮に感じる。
この組合は企業内組合でないこと、たとえ企業内組合であっても他の職場の支援を行うこと、それは、この同じ地域でどんな労働者がどんな境遇で働かされ、互いのサービスを享受し合っているのかを、まざまざと体感できる場所だと痛感する。
もはや凄まじいIT万能化の時代だけども、スマホのアプリを作っているのは誰なのか、どんな働き方をしているのかといった想像を含めて、便利さと効率はどこから生まれて誰が犠牲になっているのか、そこで働く人の声を聞いて初めて、この社会の本当の姿とお金の流れと自分の職場の立ち位置が見えるものだと、改めて思う。
こんな争議など誰も望みはしないけど、恐らく絶対に無くなる事もない。さて、今日も奮闘するそれぞれの組合員が支える社会の中で、日々の労働やくらしと向き合っていこう。